東京都の工芸品一覧と体験・販売先まとめ 4、アクセサリー
江戸の歴史を誇る東京には、江戸切子をはじめとした工芸品が数多く存在し、今も職人の手によって製作されています。
この記事では、東京都の工芸品を種類別にご紹介し、合わせてモノづくり体験の情報と贈り物用の情報もご提供します。
東京のお土産や贈り物を探している方、伝統工芸ワークショップに興味がある方、お店の装飾品や衣装、備品類をお探しの方に活用して頂きやすいよう情報をまとめていますので、どうぞご覧ください。
※東京の工芸品一覧および画像は、東京都労働産業局の当ページより引用しています。
アクセサリー類の工芸品一覧
東京くみひも
「くみひも」は元々武具に使われていた頑丈な紐です。17世紀以後には帯締めや根付け紐として庶民にも用いられるようになりました。
東京くみひもは華美な京都のデザインとは異なり、武士や町人の文化をルーツとした穏やかな色味が特徴です。現在は犬のリードやストラップ、靴ひもなどに加工され販売されています。
東京くみひもを作る体験:都内各所で東京くみひも作りや東京くみひもを使ったアクセサリー作りを体験することができます(参考リンク)。
東京くみひもを買える場所:上野の「有職組紐 道明」さん、浅草の「桐生堂」さんなどで購入できます。
江戸鼈甲(えどべっこう)
鼈甲はタイマイというウミガメの甲羅から作られていた高級な加工品。今では取引が国際的に規制されていますが、まだ「べっこう柄」と称したデザインを見ることは多いですね。
鼈甲の希少性と独特の色味は今でも上質な製品たる立場を誇っています。徳川家康も鼈甲製の眼鏡を愛用していたそうですし、高級な贈り物として鼈甲製品を考えてもよいのではないでしょうか?
江戸鼈甲を作る体験:浅草の「ベッ甲イソガイ」さん、西日暮里の「江戸べっ甲 田中」さんで鼈甲製品作りが体験できます。
江戸鼈甲を買える場所:上記の工房ショップのほか、亀戸などでも購入できるお店があります。
江戸つまみ簪(かんざし)
七五三や成人式など、晴れの場での着物姿を彩る髪飾りが簪(かんざし)です。日本独特のエキゾチックなデザインで、海外でも人気が出てきています。
絹の織物で花や鳥の形をいくつも作り上げる細かい仕事は日本ならでは。着物に合わせるだけじゃなく、普段使いに活用できるものを探すのも面白いですね。
江戸つまみ簪を作る体験:台東区浅草橋の「つまみ堂」さん、浅草の「時代屋」さんで、織物を折りたたんで形を作るつまみ細工の体験ができます。
江戸つまみ簪を買える場所:職人の「つまみかんざし彩野」さんの製品が都内各地で購入できます。
江戸象牙(えどぞうげ)
象牙は古くからアクセサリーから人形、和楽器など様々なものに加工され重用されてきました。現在は規制で輸入を行うことができず、今は在庫のみで生産を行っている状況です。
現在、日本の象牙は全て登録制となっており、未登録の象牙の売買は違法とされています。信頼できるルートでの入手をおすすめします。
江戸象牙を作る体験:伝統工芸イベントなどで展示や実演を行うときがあります。
江戸象牙を買える場所:職人の「梶田象牙」さんの作品がこちらで購入できます。
東京彫金(とうきょうちょうきん)
金属の彫刻である彫金は、かつて武士が使う刀剣や、キセルといった製品に用いられてきました。日本独特の彫金技術は古くから海外でも評価を得ています。
今でも指輪などのアクセサリーや金属製ライターなど様々な製品に彫金技術が用いられ、美しい金属細工の製品が生産されています。
東京彫金を作る体験:都内各所で彫金体験が可能です。指輪などシルバーアクセサリー作りが多いです(参考リンク)。
東京彫金を買える場所:葛飾区伝統産業職人会の開設するECサイトで商品を購入できます。また彫金工具を販売するお店が御徒町などにあります。
東京七宝(とうきょうしっぽう)
七宝焼きとは、金属製の素地の上に色ガラスの粉の釉薬(ゆうやく)を高温で焼き付け、彩色を施した工芸品です。かつては政府の勲章などに用いられました。
釉薬を用いた七宝焼きは日本独特で、その質感と透明感はガラス素材ならではと言われます。東京七宝はカフスやイヤリングなど幅広いアクセサリーとして生産が続いています。
東京七宝を作る体験:台東区新御徒町の「坂森七宝工芸店」さん、御徒町の「スタジオサカミ」さんで東京七宝作り体験ができます。
東京七宝を買える場所:荒川区南千住の「畠山七宝製作所」さんなどで購入できます。
【東京都の工芸品紹介記事一覧】
4、アクセサリー類の工芸品
5、日用品・道具類の工芸品