世界的な伝統工芸である切り絵について
切り絵は世界各地で長い歴史を持ち、日本でも伝統的な絵画の手法のひとつです。
そんな切り絵について今回は詳しくまとめましたので、ぜひご覧いただければと思います。
切り絵について
切り絵とは、一言では紙を切り抜いて絵を作ることをいいます。基本的には白黒の紙によって作られますが、カラーの作品も存在します。
主にカッターを用いて作製され、その切り口における独特な造形の味わい深さに、日本だけでなく世界中に多くの愛好家がいます。
最近では独特の手法や材料を使うなど、従来の切り絵の作法に捕らわれない新しいスタイルの切り絵も生まれてきています。
#これが私の代表作
シンメトリーの切り絵をのんびり作り続けてます。 pic.twitter.com/8RDdiTvR1Y— 佳帆 / 切り絵 (@kaho_a4) August 4, 2018
たまに紙を切ったり、それをレジンに封じ込めたりしてます!
#10月なのでフォロワーさんに自己紹介しようぜ#切り絵 pic.twitter.com/g1F7fkcVqI
— かげみ (@kagemeenokirie) October 2, 2018
切り絵の文化と歴史
高千穂の夜神楽「彫物」
<引用元:高千穂町ホームページ>
高千穂の夜神楽とは、里ごとに氏神様を神楽宿と呼ばれる民家や公民館にお招きし、 夜を徹して三十三番の神楽を一晩かけて奉納する、昔からの神事です。
夜神楽の期間に飾られる切り絵は「彫物(えりもの)」と呼ばれ、文字や干支、鳥居などの絵柄が刻まれています。
高千穂の夜神楽は国の重要無形民族文化財にも指定されており、観光客の間でも人気です。歴史的にも非常に古いものであり、一説によれば夜神楽の成立年代は今より1000年程前の平安時代末とも推定されています。
名作絵本「モチモチの木」
<引用元:絵本ナビ>
国語の教科書にも掲載されている「モチモチの木」では、きりえ作家である滝平二郎さんの作品が挿絵に使われています。
児童文学作家である斎藤隆介さんとの名コンビによる絵本は多くの人達に読み継がれており、作品独特の世界観を表現する切り絵の味わい深さが魅力です。
中国の切り絵「剪紙」
<引用元:切り絵店 燕京>
剪紙とは、中国の伝統的な切り絵細工のことをいいます。
はさみと彫刻刀を用いて紙の上に複雑な模様を描いたもので、中国の無形文化遺産にも登録されています。
その歴史は古く、南北朝時代の剪紙も発見されているほどですので、実に1500年間の歴史があります。
剪紙には様々な寓意が込められており、中国の伝統や文化を垣間見ることができます。花や動物などをモチーフにするものも多く、例えば「獅子」の剪紙は邪気を払う効果があるなど、剪紙は様々な縁起物や魔除けとして人々の暮らしに根付いています。
インドは切り絵発祥の地か
<引用元:Etsy.com>
上に挙げたのはインド出身の切り絵アーティスト、Parth Kothekarさんの作品です。Parthさんの作品は多岐に渡り、世界中に多くのファンが存在しています。
切り絵の発祥の地は中国という意見もあるのですが、実はインドが発祥であるという意見も出ています。
インドでは、切り絵で出来た型紙に砂をまぶし、型紙を抜くとそこに砂でできた繊細な模様が浮かび上がり、それを神聖な祈りの儀式として使っていたそうです。<引用元:アトリエタンタン ~切り絵とアート>
KanadeCoinと切り絵
KanadeCoinはモノづくり支援をテーマにした独自仮想通貨トークンです。
ECメディア「かなでや」ができる以前から公式Discordの「kanade-market」チャンネルにおいて、職人様による切り絵の紹介と販売が行われていました。
<作者:HATABO様>
こうした世界的にも伝統のある「切り絵」について、今後ともKanadeCoinが深く関わりを持てるよう、微力ながら今後ともお力添えをしていきたいと思います。
現在「かなでや」では皆様からの切り絵の出品や取材希望を積極的に承っています。
詳細についてはこちらのぺージ(https://www.kanade-market.com/sell-writing/)をご覧いただき、ご考慮頂けますよう宜しくお願いいたします。
1件のコメント
「和紙」って結局どんなやつ?色々と調べてみたよ | かなでや · 2018年11月5日 10:49 PM
[…] そうそう、以前に紹介した「切り絵」とも関連しますが、三重県には和紙を切って型を作る「伊勢型紙」という伝統工芸品もあったりします。これ、めちゃくちゃ精巧…。 […]